【自ら歩み寄る】

今年の3月は、日本中が、WBC侍ジャパン世界一の成果に大いに盛り上がりました。こ
のところ、少し野球観戦から遠ざかっていた私も、久しぶりにリアルタイムで観戦し、心
から感動しました。

期間中から、監督や選手の皆さんがインタビュー等で口にされる言葉に、なんとなく聞き
覚えがある表現が多いなと感じていました。
これは、元北海道日本ハム・ファイターズのヘッドコーチで、今回、侍ジャパンでもヘッ
ドコーチを務められた白井一幸さんが、よく企業研修の現場でもおっしゃっている言葉と
同じだなと思い出しました。

もともと、栗山監督と共に、ファイターズを日本一に導かれた方です。お互いに共通する
ものがあるのだと思います。また、今回活躍した選手の中には、当時のファイターズで成
長した選手も数多くいらしたように思います。
とかく、監督、主力選手にスポットライトが当たりがちですが、侍ジャパンにとって、白
井さんの存在もとても大きかったとお伝えしたい気持ちです。

選手を信じる、結果が出ていなくても信じ切る、任せる、感謝する、チームの一員として
自分の役割を全うするなど、コーチングやチームビルディングの要素が、随所に感じられ
た侍ジャパンでした。

白井さんは、侍ジャパンの合宿中から、若い選手に名前を覚えてもらうために、「白井で
す。おはようございます」と自ら歩み寄って挨拶をされていたそうです。選手の中には、
「白井さん、名のらなくても、もちろん、わかっていますよ」と言う選手もいましたが、
そのうち、白井さんの真似をして「〇〇です。おはようございます」と選手同士も挨拶し合
うようになったそうです。

2023.04.01
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投稿者

石川尚子

講師 石川尚子

パーソナルコーチを行う傍ら、「夢をかなえるコミュニケーション」「自発的な部下の育成」等をテーマとしたコーチング研修講師として活躍中。

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