今年の3月は、日本中が、WBC侍ジャパン世界一の成果に大いに盛り上がりました。こ
のところ、少し野球観戦から遠ざかっていた私も、久しぶりにリアルタイムで観戦し、心
から感動しました。
期間中から、監督や選手の皆さんがインタビュー等で口にされる言葉に、なんとなく聞き
覚えがある表現が多いなと感じていました。
これは、元北海道日本ハム・ファイターズのヘッドコーチで、今回、侍ジャパンでもヘッ
ドコーチを務められた白井一幸さんが、よく企業研修の現場でもおっしゃっている言葉と
同じだなと思い出しました。
もともと、栗山監督と共に、ファイターズを日本一に導かれた方です。お互いに共通する
ものがあるのだと思います。また、今回活躍した選手の中には、当時のファイターズで成
長した選手も数多くいらしたように思います。
とかく、監督、主力選手にスポットライトが当たりがちですが、侍ジャパンにとって、白
井さんの存在もとても大きかったとお伝えしたい気持ちです。
選手を信じる、結果が出ていなくても信じ切る、任せる、感謝する、チームの一員として
自分の役割を全うするなど、コーチングやチームビルディングの要素が、随所に感じられ
た侍ジャパンでした。
白井さんは、侍ジャパンの合宿中から、若い選手に名前を覚えてもらうために、「白井で
す。おはようございます」と自ら歩み寄って挨拶をされていたそうです。選手の中には、
「白井さん、名のらなくても、もちろん、わかっていますよ」と言う選手もいましたが、
そのうち、白井さんの真似をして「〇〇です。おはようございます」と選手同士も挨拶し合
うようになったそうです。
松下幸之助は、事に当たり「深刻に考えず、真剣に考える」ことが経営では大切であると言っています。
自分でコントロールできないことを手放し、コントロールできることに集中するということではないでしょうか。
しかし、何事も一人で解決するには限界があるといわれています。一緒に解決策・打開策を考えませんか。