続・松翁談義

『続・松翁談義』も、これで、最終回。お読み頂いた方々に感謝したい。

最後に、23年間、松下幸之助さんと雑談したときの、折々の松下さんの言葉は、たくさんあるが、思いつくままに、いくつかを書き記して、『続・松翁談義』は擱筆したい。

私が感銘を受けた松下幸之助さんの言葉 

         

  • 人は、理屈だけでは動かない。理に情をつけなければいけない。
  • 感動のない経営では、人は動かない。
  • 風の音を聞いても悟る人がいる。
  • 出て行く客に手を合わせよ。
  • 謙虚な誇りを持て。
  • 行き詰っても、行き詰ったと考えてはならない。
  • 人間観がなければ、人を使ってはならない。
  • 人生と経営は、賭け事ではない。
  • 君の声を聞きたい。
  • 仕事のことを酒で解決しようとするな。仕事のことは仕事で解決せよ。
  • 方針(=基本理念+具体的目標+最終目標)を明確に示せ。
  • 熱意と誠意と素直な心が成功の秘訣。
  • 部下は大将を見て動く。
  • 社長は、会社の中で一番働け。
  • 心を許して遊ぶ者は、経営者たる資格はない。
  • 家族より会社が大事。会社より国が大事。
  • 世のため、人のために行動せよ。
  • まず「正しさ」を考えてから、行動せよ。
  • 私利私欲に走ってはいけない。
  • 人の上に立つ者は「愛嬌」がないといけない。
  • 大風が吹くほど、大凧があがる。
  • いくら儲けるかではなく、どれだけ世の中に役立つかを考え行動せよ。
  • 大将は大将、参謀は参謀。参謀の意見を聞きつつも、大将は自分で結論を出し、責任を持て。
  • 会社の目的は社会に貢献すること。利益を目的にするな。
  • 不況を喜べ。不況のときに改革、革新が生まれる。
  • わしの言う通りやるんやったら、君はいらん。
  • 人間大事。すべては人間のために。
  • 経営を考えるとき、常に「人間」から出発せよ。「金儲け」から出発するな。
  • 今日の最善は、明日の最善ではない。
  • 儲けることも大事だが、儲け方も大事。儲ければいいと言うものではない。「勝てば官軍」ではダメだ。
  • すべての事業で黒字にせよ。別の事業で赤字があれば、全体で黒字でも、社員は緊張感を失い、会社は衰退する。
  • お互いに思ったことを言えない組織は崩壊する。
  • 衆知経営と多数決経営は、まったく異なる経営である。
  • 衆知は独断に勝る。
  • 危機感なきところ、成長なし。
  • 汗の中からだけ、ほんものの知恵が生まれてくる。
  • 「滅私奉公」ではいけない。「活私奉公」を考えるべきだ。
  • どんな組織でも、最終的には、トップひとりの責任。
2023.12.15
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投稿者

江口 克彦

講師 江口 克彦

松下幸之助のもとで23年間、直接指導を受ける。 現在、経営者塾を主宰して、松下幸之助の経営哲学の講義を続けている。札幌の「松翁会」、名古屋の「壷中の会」など全国数ヶ所で行われている。            内閣府 沖縄新世代経営者塾 塾長、憲法円卓会議 座長、内閣府 イノベーション25戦略会議 委員、内閣総理大臣諮問機関経済審議会 特別委員、松下電器産業株式会社 理事等を歴任。

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松下幸之助は、事に当たり「深刻に考えず、真剣に考える」ことが経営では大切であると言っています。
自分でコントロールできないことを手放し、コントロールできることに集中するということではないでしょうか。
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