おかげさまで、今年もたくさんのお仕事を頂戴しています。毎週のように出張して、連日、
研修やコーチングをしています。10月は行ったり来たりで、合計17泊しました。今月は
18泊の予定です。こんな話をすると、「よく体調を壊しませんね。健康管理はどうされて
いるんですか?」と質問されます。
確かに、よくよく考えてみると、我ながら驚きます。こんなに動いていても、コロナ、イ
ンフルエンザはもちろん、風邪すらひきません。20代、30代の頃よりも、ずっと元気な
気がします。今の仕事量を20代の私がやったとしたら、おそらく身体を壊して倒れてしま
うと思います。今のほうがずっと高齢(?)なのに、なぜこんなに元気なのでしょう?
私は、ひとえに「コーチング」のおかげだと思っています。毎日、コーチングをしている
と、どんどん元気になっていくのです。「いやいや、人の話を聴くってエネルギーが要り
ませんか?疲れますよね」とも言われます。
エネルギーは使います。ですが、同時にチャージもしているように思うのです。
何が最も効いているかというと、使っている言葉です。コーチングでは、基本的に、相手
を尊重して関わります。相手の良いところに焦点をあて、相手を認める言葉、応援する言
葉を使います。相手に対してかけている言葉ですが、自分の口から出ているので、自分が
一番聴いています。プラスの言葉を口にしていると、気分も前向きになります。
人を批判したり、声を荒げて叱責したりといったことは、私の日常にはまずありません。
相手を責めたり、人のせいにしたりすることも潔く手放し、目の前の人を尊重して関わり
ます。すると、相手からも尊重してもらえるようになりますので、自然と感謝の言葉のほ
うが多くなります。
質問もしていきますが、コーチングの質問は建設的な質問ばかりです。「どうすればうま
くいくんでしょうね?」、「何からだったらできそうですか?」、「難しい状況もありま
すが、今、〇〇さん自身ができることは何でしょうか?」といった質問を投げかけて、一
緒に考えているうちに、自分自身の日常も自然と解決思考になっていきます。
自分がコントロールできることとできないことを分けて、コントロールできることだけに
集中して取り組みます。そうすると、無駄なストレスは感じなくなります。ストレスが少
ないことは、健康につながります。
食事、睡眠、運動、もちろん大切です。そこに、コーチングの言葉と思考が加わると、免
疫力は確実に上がると思います。この点からも、私はコーチング実践を強くおすすめした
いと思っています。
松下幸之助は、事に当たり「深刻に考えず、真剣に考える」ことが経営では大切であると言っています。
自分でコントロールできないことを手放し、コントロールできることに集中するということではないでしょうか。
しかし、何事も一人で解決するには限界があるといわれています。一緒に解決策・打開策を考えませんか。